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お知らせ:第10回 コラムが掲載されました♪

*第10回 妊娠を希望する人へ*

今回は妊娠を希望する人のからだ作りや気を付けてほしいことをお話します。

妊娠にかかわらず、バランスの良い食事は健康のために大切ですが、その中でも特に葉酸は赤ちゃんの神経管の発育を助ける働きがあり、先天的な病気(神経管閉鎖障害など)を予防してくれると言われています。

女性が妊娠したことに気付くのは、早くても月経予定日を過ぎた妊娠5週頃となります。

その頃には赤ちゃんの神経管をはじめさまざまな器官が作られ始めているため、妊娠前から葉酸を多く摂ることが必要といわれています。

妊娠の可能性がある場合は、薬の内服にも注意が必要です。薬の種類によっては、お腹の中の赤ちゃんに影響するものもありますので、風邪気味だからとすぐに薬を飲んだりせずに薬剤師に相談したり、病院を受診しましょう。妊娠初期には風邪に似た症状(体がほてる、だるいなど)がある場合があります。また、持病がある人は自分の判断で薬を中止せずに、必ず医師や薬剤師に相談しましょう。

タバコの副流煙や喫煙は、流産や早産、赤ちゃんの成長を妨げたり、妊娠の異常の原因になることがあります。

女性だけでなく、周りの方も一緒に気をつけましょう。

アルコールの摂取も要注意です。

アルコールの摂取により、赤ちゃんが小さく産まれたり、脳の障害など胎児性アルコール症候群を発症する可能性があります。妊娠を考えたら早めにやめておきましょう。

感染症の風疹は、妊娠初期にかかるとお腹の中の赤ちゃんも感染し、目の病気や難聴(なんちょう)などの先天性風疹症候群を発症することがあります。妊娠を希望する場合、妊娠前に夫婦とも抗体検査を受けて、必要があれば予防接種を受けておけば安心です。

病院などで撮影されるレントゲンも気をつけましょう。放射線による被ばくは1回のレントゲン撮影では赤ちゃんに影響はないと言われていますが、妊娠の可能性がある場合は医師に相談しましょう。

このように妊娠初期は赤ちゃんへの影響を考えると不安も大きくなりますよね。

でも普段から少し気を付けているだけで、不安を軽くすることができるかもしれませんね。

鹿児島大学保健学科成育看護学講座監修

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