お知らせ:第6回 コラムが掲載されました♪
妊娠のしくみ
今日は妊娠についてお話しましょう。
これは、女性の子宮や卵巣の図です。
性交により膣内に射精された精子は膣から、子宮頸管、子宮、卵管へ進み、排卵された卵子と精子が出会い受精すると、受精卵になります。
1回の射精で1億個以上の精子が射精されますが、その中で卵管までたどり着けるのはほんのわずか。
その中の1つの精子が卵子に入ると、卵子は膜をつくり、ほかの精子は入ることができなくなります。1つの精子だけが受精できるのです。
さらに、卵子の寿命は排卵から約24時間、精子の寿命は射精されてから約3日間といわれています。この間に出会わなければ、受精はできません。
受精卵は、コロコロ転がりながら細胞分裂を繰り返し、4~6日かけて子宮へ移動します。子宮内へたどり着いた受精卵は5~7日ほどかけて子宮内膜にもぐり込みますが、これを着床といい、妊娠となります。
これが「いのちのはじまり」です。
たくさんの数ある中から選ばれた精子と卵子が限りある時間の中で出会うこと、そして受精卵となって何日もかけて子宮にたどり着き、新しい「いのち」を宿すこと・・・
これは奇跡としか言いようがないのかもしれませんね。
鹿児島大学保健学科成育看護学講座監修