*第19回 セルフプレジャーについて*

今回はセルフプレジャーについてお話します。

セルフプレジャーとは、自慰行為、マスターベーション、オナニーのことです。これは「自分で楽しむ」という意味なので、マスターベーションやオナニーという言葉の抵抗感をやわらげ、この数年広がり始めている言葉です。
まずセルフプレジャーは恥ずかしいもの、悪いものという考えを捨てて肩の力を抜いてみましょう。
性欲のある生物としてセルフプレジャーは、ごく自然なことで、オーガズムに達すると免疫力がアッ
プしたり、自律神経を安定させて疲労感をやわらげ、ストレス発散も期待できます。また、「性的欲求のコントロール 」を身につけるためにも、特に思春期の男子にとってセルフプレジャーは欠かせない行為だと言えます。
でも、男性の場合、間違った方法でセルフプレジャーを続けていると膣内射精障害（男性不妊症の原因の一つ）となることがあり、最近では、そういった男性が増えていると言われています。膣内射精障害とは、ペニスを強くにぎったり、速く動かして刺激する“強グリップ”や脚に力を入れて伸ばさないと射精できない“脚ピン”、手を使わず床などにペニスを押し付けて勃起せずに射精する“床オナ”など、膣内に挿入している状態とちがう刺激のセルフプレジャーを続けた結果、いざ女性と性行為をするときに膣内の刺激で何も感じられず、射精できなくなってしまう状態を言います。ですから、ガチガチに脚に力を入れたり、ペニスを床に擦り付けたりせず、ペニスはなるべくソフトに握り、弱い刺激でも射精できるよう心掛けましょう。また女性の場合も性器を傷つけたり、尿道炎などの感染症をおこさないように注意しましょう。