第18回 性の多様性・ジェンダーについて
*第18回 性の多様性・ジェンダーについて*
最近、ジェンダーという言葉をよく耳にしませんか。
ジェンダーとは、日本語では「社会的性差(しゃかいてきせいさ 」とも言われます。
つまり、「男らしい」「女らしい」という社会的なイメージや、「家事は女性がやるもの」といった社会的な役割分担のことをさします。
これまでの社会では、身体的な性別が「女性」というだけで、差別や社会の中で活躍する機会が少なかったりすることが問題となってきました。そこで、性別による差別や不平等をなくし、「ジェンダーの平等」を目指す動きが世界的に広まっています。
ジェンダーの問題を考える中で覚えておきたいのが、SOGIやLGBTについてです。
SOGIは性的指向(Sexual Orientation:好きになる性)、性自認(Gender Identity:自己の性別への認識)、それぞれの英訳のアルファベットの頭文字を取った、「人の属性を表す略称」です。異性愛の人なども含めすべての人が持っている属性のことで、広い意味で使われます。
一方、LGBTとは、Lesbian(レズビアン)、Gay(ゲイ)、Bisexual(バイセクシュアル)、Transgender(トランスジェンダー)の頭文字をとった言葉です。
身体的な男女のちがいだけでなく、体の性と心の性が違ったり、同性が恋愛対象になったりする人もいます。男女以外にも多様な性があることを一人ひとりが知り、みんなが自分らしく生きられるようになることが大切です。