新生児黄疸(おうだん)
新生児黄疸のほとんどは生理的なもので、生後1〜2週間で改善しますが、なかには病気が原因になっていることもあります。
黄疸のおもな原因
- 新生児は大人と比べて赤血球が多い
- 呼吸が始まることで余分な赤血球がこわれ、赤い色素が黄色い色素のビリルビンとなる
- 肝臓のはたらきが未熟(みじゅく)なので十分にビリルビンを体の外に出せない
自宅でできるケア・予防
- 黄疸は、授乳量が少ないと、排便の回数が減りビリルビンを排泄できなくなります。赤ちゃんが飲む量が増えてくると黄疸は自然に消えますので、母乳量が少ない場合は少しミルクを足してあげるのも予防の一つです。
- 母乳性黄疸はビリルビンの排出をおさえる母乳中の脂肪酸という成分が原因です。これは数か月続くこともありますが、母乳は赤ちゃんにとって消化しやすく、バランスの良い栄養や病気にかかりにくくなる免疫が豊富に含まれています。ですから、哺乳力や活気があれば母乳栄養を止める必要はありません。
こんな時は病院へ!
他にも赤血球が大量に破壊(溶血)されておこる血液型不適合・免えきの病気や胆管が生後数カ月で閉塞してしまう胆道閉鎖症(たんどうへいさしょう)などが原因となることがあります。胆汁が肝臓内にたまり、やがて行き場をなくして血液中に流れこむことで皮膚が黄色っぽくなります。白目や皮膚の黄疸が強くなり手足まで広がったり、クリーム色の便・濃い黄色の尿が出る、哺乳力や元気がない時などはかかりつけの医師に相談してみましょう。
*母子手帳に便の色のチェック表があるので見てみましょう!