新生児嘔吐(おうと)
赤ちゃんの胃は、細長くて筒のような形で、大人の胃のように曲がった形ではありません。また胃の入り口の筋肉もまだ未熟なので、抱っこや寝返りなどのちょっとした刺激によって吐いてしまうことがあります。静かに流れるように吐く溢乳(いつにゅう)は、生理的な反応です。ゲップが上手にできなかった時やミルクや母乳を飲みすぎた時などは一気にたくさん吐いてしまう場合もあります。
自宅でできるケア・予防
うなる・いきむことはおなかの張りや飲みすぎによる苦しいサインかもしれません。
- おなかのマッサージ(やさしく「の」の字マッサージ)をする。
- 綿棒で肛門刺激(下記に記載)などを行っておなかの張りを和らげてあげましょう。
- 右側を下に向けると、飲みこんだものが胃から腸に流れやすくなります。
- ゲップが出なかった時は、右側を下に向けて赤ちゃんを寝かせると、ミルクの吐きこぼしが少し減るかもしれません。
肛門刺激の方法
- 赤ちゃん用の綿棒にワセリンやベビーオイルを塗ります。
- 綿棒の先が隠れる程度にまでお尻の穴に入れます。
- やさしく円を描くように刺激を与えます。
*綿棒が奥まで入り過ぎないように注意し、赤ちゃんが嫌がるときは無理にやらないことがポイントです。
こんな時は病院へ!
赤ちゃんは多少ミルクや母乳を吐いてしまっても、顔色が良く元気に過ごせていれば心配のないことがほとんどですが、なかには病気によって赤ちゃんが嘔吐しているというケースもあります。特に泡のような嘔吐や噴水のように勢いのある嘔吐、黄色・緑など濃い色の嘔吐、ぐったりして元気がない時などは早めに受診をしましょう。