「かごぷれホットライン」は鹿児島の女性が妊娠や性に関する悩みを気軽に相談できる窓口です。

 » 若年妊娠・出産について

トップページ > コラム > 若年妊娠・出産について

若年妊娠・出産について

かごぷれのアンケートで、「若年妊娠・出産した場合の経過をイメージしやすいように教えて欲しい」という、ご意見がありましたので、今回は若年妊娠・出産についてお話をしたいと思います。

35歳以上の出産は「高齢出産」と言われ、出産時のリスクが高いことはよく耳にしますが、20歳未満の出産「若年出産」は、あまり聞きなれないかもしれませんね。鹿児島県では、20歳未満での出産は、年間約100例で全出生の1%を占めています。

女性は初経を迎えると妊娠や出産の準備=お母さんになる準備が始まります。

女性ホルモンのはたらきで、子宮や骨盤(こつばん)が出産に向けた大きさや形に成長していきますが、初経から間もない妊娠だと子宮や骨盤が成長していないため、流産・早産になったり、子宮内で赤ちゃんの成長が遅くなり、育ちにくくなる可能性があります。
(デリケートな卵子と精子:https://kagopre.kagoshima.jp/column/321/)
骨盤が小さいので難産(なんざん)になりやすく自然分娩が難しかったり、ホルモンバランスも整っていないので、つわりも重く情緒不安定になりやすいとも言われています。

また、パートナー・父親も若く親になる準備ができていないと、仕事や学業を継続することが難しく、収入が不安定で経済的にもリスクがあります。

その一方で、体力があるので子どもとたくさん遊べたり、お母さんだけでなくおじいちゃんおばあちゃんも比較的若いので、育児のサポートが受けやすい、子育てが早く終わるなどのメリットもあります。

若年出産は体のこと、心のこと、お金のことなど色々なリスクがありますが、本人同士が望み、親になり生活を共にする強い気持ちと周りからサポートが得られる環境が整った上での出産であれば決して悪いことではありません。
ただ初経があったということはお母さんになる準備が始まっていること、性行為によって妊娠する可能性があることを忘れないでください。
妊娠による心と体の不安を軽くするためにも、自分とパートナー、そして生まれてくる子どもにとって妊娠に適した良い時期を考え、人生設計を立てながら自分の体と向き合っていけるといいですね。

(予期しない妊娠が分かった場合:https://kagopre.kagoshima.jp/column/732/

トップへ戻る